中村しげお議員が一般質問を実施
○議員(中村茂雄)登壇 明石維新の会、中村茂雄でございます。発言通告に従い、2項目についてお伺いいたします。
まず、1項目め、新庁舎建設中における来庁者用駐車場について3点お伺いいたします。
本市は、2019年に市制施行100周年を迎え、2030年のまちのあるべき姿を、SDGs未来安心都市・明石、いつまでもすべての人にやさしいまちをみんなでと定めたところですが、一方で、本市の本庁舎は1970年(昭和45年)に建設されており、法定耐用年数50年を超えており、これからのさらなるやさしいまちづくりを切れ目なく進めていくために、その拠点となる新庁舎は、現在の立体駐車場を解体し、そこに建設することになっております。すべての人にやさしい、スリムでスマートな庁舎という基本理念を掲げた新庁舎は、災害時の対応力を強化した全ての市民が利用しやすく環境に十分配慮した庁舎であること。また、現在分散している分庁舎、西庁舎、議会棟などを集約し、明石海峡が見渡せるレストランや展望テラス、市民の憩いの場や活動の場所、バリアフリーへの対応を含めた今後の輝かしい来るべき50年を担うにふさわしい庁舎であってほしいと強く願っているところではございますが、新庁舎供用開始は2027年度であり、数年にわたる工事期間中、市民に不便を強いない配慮は十分に考慮されているのでしょうか。
新庁舎建設に当たり、本庁舎北側の立体駐車場は今年度中にも解体工事に取りかかり、代わって明石港東外港区を兵庫県から借り受け、仮設駐車場を建設する計画です。仮設駐車場は市役所西庁舎や中崎消防署、さらにその西側の道路を挟んださらに西側にございまして、仮設駐車場の利用者が本庁舎やアワーズホールへの移動経路や安全性に問題が発生することが予想されます。28号線を迂回し、本庁舎やアワーズホールへ向かうルートは非常に大回りであり、仮設駐車場満車時を想定した場合、私の足でも本庁舎、アワーズホールまで5分弱かかります。また、仮設駐車場周辺の側溝では透水管が機能しておらず、少しの雨量で仮設駐車場の周辺は水浸しになると聞いております。また、最短ルートを想定するのであれば、中崎分署や西庁舎の敷地内を横断することとなりますが、公用車駐車場への公用車進入路とも交差し、利用者の安全の問題や、段差や傾斜といった障害者への配慮といった点も問題になります。
一方、現在の立体駐車場は244台駐車可能ではありますが、市役所利用者とアワーズホール利用者で満車となる可能性がある場合、本市の職員のみで交通整理が不可能であるため、ガードマンを雇い交通整理を行っている状況がございます。その際の渋滞の列は、28号線の高架橋下を超えて列をなして、明石駅から本庁舎へ運行する路線バスへも影響を及ぼし混雑するといった状況が見受けられます。今年度3月から現在の立体駐車場を解体し、新庁舎を建設することに伴い計画されている仮設駐車場ではありますが、新たな来庁者用駐車場整備完了までには5年以上運用することとなることから、利用者の安全性の確保と利便性の両面から対策が必要と考えます。以上述べました観点から、次の3点についてお伺いいたします。
1点目の新庁舎建設中における仮設駐車場の利用方法及び台数についてでございます。新庁舎建設の実施計画書の概要版によれば、本年度3月より仮設駐車場の工事が始まるとされておりますが、市役所本庁舎へ来庁される市民の方や業者の方はもちろん利用するわけであり、現在、市役所駐車場と同等程度の約250台は、今の計画で確保されるのでしょうか。先ほども申し上げたとおり、アワーズホールでイベントが開催される際も、今まで立体駐車場を使用してきており、大きなイベントの際は駐車場が満車となることも多くございました。利用者の観点からも、県より借り受ける仮設駐車場での同数程度の確保は必要と思われますが、建設が始まれば資材置場としても使用され、駐車台数の減少にはならないでしょうか。新庁舎建設中における来庁者やイベントで来られる市民の方の駐車場問題をどのように考え工事を進めていくのか、見解を問います。
2点目、本庁舎までのルートでございます。仮設駐車場の場所については、中崎分庁舎西側の明石港東外港区の仮設駐車場を借り受けると聞いておりますが、そうなれば、健常者、障害者関係なく大きく迂回し5分弱かかる28号線を通るルートか、最短ルートとして中崎分署南側と西庁舎北側の間を通行し、本庁舎やアワーズホールへ向かうこととなります。最短ルートの中崎分署南側を通行し、本庁舎入り口に向かうルートの動線については幅も狭く、西庁舎入り口を使用し本庁舎へ向かうルートには高低差もございます。さらに、本庁舎へ向かうには公用車の入出庫ルートを横断することとなります。高低差のある西庁舎を利用する利用者においては、光電センサーが稼働し、公用車へ人が通過すると危険を知らせ、事故防止、抑制することができるようになっていますが、中崎分署南側と西庁舎北側を通過となると、光電センサーもなく来庁者の危険性が非常に高くなります。28号線迂回ルートは、利用者に大きな負担を与え、障害者への配慮も含め、長期間に及ぶ安全なルートの整備や誘導、安全対策をどのように想定しているのか、見解を問います。
3点目の仮設駐車場の管理と利用料金、安全対策についてでございます。県より借り受ける予定の仮設駐車場の管理についてですが、現在の市役所駐車場の管理と同じであれば総務局の所管となりますが、中崎分署西側の仮設駐車場からは距離も離れ、現在行っている日常的な管理が困難になるのではないでしょうか。利用者へ安全に使用していただくために、どのような対策を行うのか。また、仮設駐車場の利用料金や警備体制、安全対策をどのようにお考えなのか、見解を問います。
次に、2項目め、中学校部活動の地域移行に向けた取組についてでございます。
これまでも御紹介したとおり、令和4年12月にスポーツ庁と文化庁の連名で発表された学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインでは、学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた環境整備との項目の中におきまして、まずは休日における地域の環境整備を着実に推進し、令和5年度から令和7年度末までの3年間を改革推進期間として、地域連携、地域移行に取り組みつつ、地域の実情に応じて可能な限り早期の実現を目指すこととされております。このため、国においては、地方自治体を支援するため、先進事例の情報発信として、運動部活動の地域移行等に向けた実証事業を展開しており、具体的な取組の項目として、運営体制の整備や指導者の質の保障、量の確保などが挙げられております。本年、本市においても剣道部において、教育委員会事務局が明石市剣道連盟に委託して、派遣型、集合型の休日の部活動を実施するモデル事業が開催されております。本市の部活動の数は、令和5年で休日も活動している部活動は剣道を含め12種目、文化部も1種目あります。仮に剣道部での取組がモデルケースとして成功したとしても、他の部活動にこのモデルケースが成功事例としてそのまま当てはめることはできないのではないかと考えられます。部活動によって活動の内容や場所も異なります。また、今後、委託される側となる各競技団体、文化団体の沿革や形態、運営団体も様々で、委託の受入体制にも実際問題、かなりの差があるのが実情でございます。やはり、各競技団体、文化団体をサポートしながら、学校などの関係団体とコーディネートしていく核となる運営団体、運営組織が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
指導者の質の保障、そして量の確保についても、国のガイドラインでは、指導者としての質の保障は、資格を重要視、偏重し過ぎているように感じます。確かに質を保障するために資格保有を基準とすることは一理ありますが、指導者の育成、量の確保は十分でしょうか。一方で、地域には愛好家がそれなりの人数おられます。愛好家はレベル、習熟度の差があり、国が求める指導者としての資格取得を求めることとなれば、かなりの負担を強いることになります。地域において指導したいが、資格取得が条件となると負担だといった声も聞いております。質の確保も重要ですが、まずは指導者の数を確保し、その方々を育成していくための取組が必要であると考えます。指導者の量の確保、育成方法についてどのように取り組まれていくのでしょうか。さらには、運営体制の整備や指導者の質の保障、量の確保といった国の支援策以外にも、部活動の地域移行への環境を整えていくためには、施設の整備も併せて取り組んでいかなければならないと考えております。
本市には13校の中学校があり、市域も東西に長く、みんなでまとまって活動できる場所は、現在、中央体育会館だけです。活動できる施設が全く足りてはおりません。ここで私が提案したいのは、旧図書館跡地の活用でございます。防災拠点としての活用案もあり、スポーツもできる複合施設として整備すれば、いざというときの防災拠点ともなりますし、私は、今しかない絶好のタイミングだと考えます。日頃の活動の成果の発表の場として施設が必要でございます。また、言わば負の遺産を解決し、まち全体で、未来を担う子供たちのために、部活動の地域連携、地域移行の機運を醸成していく、これこそがこどもを核としたまちづくりの体現ではないでしょうか。ぜひとも今すぐ検討を始め、実行に移していくことが必要だと考えます。以上、今述べました観点から、次の3点についてお伺いいたします。
まず、1点目、運営団体の体制整備の取組についてでございます。本市の実情に合わせた持続可能なスポーツ環境の整備を行うには、まず専門的な知識を持った人材と運営システムの構築が必須であり、コーディネーターの配置などによる運営団体、運営組織の体制整備が重要であると考えます。また、部活動の地域移行による運営団体、運営組織には、委託料、報償費、旅費など様々な経費も必要となり、運営していくことになりますので、予算の確保も必要になります。運営団体の体制整備及び他の競技のモデル事業について、どのように進めていくのかお聞かせください。
2点目でございます。指導者の確保について。本市には様々なスポーツ団体や文化団体があることは承知していますが、休日部活動の指導者として専門性を有する資格、ライセンスを必要とするならば、対象者は減少するのではないでしょうか。例えば、具体的な条件を明記し、公募による指導者確保に取り組んではいかがでしょうか。また、企業や大学には人材や施設、研究能力等、スポーツについて豊富な資源を有しており、地域スポーツ、市民スポーツを推進していくという観点からも、企業や大学などとの連携も含め進めてはどうかと思いますが、お考えをお聞かせください。
3点目、スポーツ環境の整備についてでございます。生徒にはスポーツや文化の多様な機会を与え、確保しなければならないと思います。また、休日部活動を地域へ移行するためには、学校の体育施設はもちろんのこと、部活動成果の発表の場となる施設を充実させる必要があると考えます。少なくとも令和8年度からは、複数の地域クラブ活動が行われていくわけであり、こどもを核としたまちづくりをうたう本市として、スポーツ環境を整備し、子供たちがそれぞれに適した環境でスポーツに親しめる社会を構築する必要があると考えます。しかし、施設の整備には巨額の費用がかかり、また、維持管理していく上でもランニングコストはかかります。財政状況が厳しさを増していくと予想される中で、新たな施設の整備においては、充実した市民サービスの提供という観点だけではなく、いかに維持管理コスト等の歳出を抑えるかという観点が必須であると考えます。市民サービスの充実と管理コストの削減という、言わば相反する要素を取り入れつつ、令和9年度の工事完了、新施設供用開始ができるよう、ぜひ現在検討されている旧図書館跡地を活用し、例えばスポーツもできる複合施設として整備してはどうかと思いますが、お考えをお聞かせください。
以上、2項目、6点につきまして御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 山口プロジェクト部長。
○プロジェクト部長(山口泰寛)登壇 プロジェクト部長でございます。
私からは、御質問の1項目め、新庁舎建設中における来庁者用駐車場について及び2項目め、中学校部活動の地域移行に向けた取組についての3点目、スポーツ環境の整備について順次お答えいたします。
まず、1項目め、新庁舎建設中における来庁者用駐車場についての1点目、新庁舎建設中の仮設駐車場の利用方法と台数についてでございますが、市役所新庁舎につきましては、昨年度実施設計が完了し、本年度より建設工事に着手する予定としております。新庁舎は、現在の立体駐車場跡地に建設することから、新庁舎整備期間中の来庁者、また市民会館利用者に対する仮設駐車場が必要であることは認識しており、これまでの本会議でも御答弁申し上げましたとおり、近隣の土地の中では市役所に最も近い、隣接する明石港東外港地区の土地を借用し、仮設来庁者用駐車場として整備できるよう、当該土地を所管する兵庫県と協議・調整を続けているところでございます。議員御質問の仮設駐車場の台数につきましては、現在の立体駐車場の駐車台数が244台であることから、先ほど申し上げました東外港地区の土地を活用して、最大で約200台の駐車場を確保するとともに、西庁舎南側の中崎展望広場駐車場の約100台を合わせることで、現在の立体駐車場の駐車台数と同数以上を確保したいと考えているところでございます。
次に、2点目の仮設駐車場から本庁舎入口までのルートについてでございますが、東外港地区の土地に仮設駐車場を設置した場合、現時点では西庁舎北側か中崎分署棟南側の通路、もしくは国道28号沿いの歩道を通って市役所や市民会館まで歩いていただくルートになると想定しております。その際には、議員御質問の内容も踏まえまして、動線の舗装や修繕、浸水対策、注意喚起の看板等の設置等について、必要に応じて検討するほか、市民会館で人気イベントが開催されるなど多数の利用者が見込まれる場合は、現在と同様に警備員を配置することについても検討してまいりたいと考えております。なお、車椅子を利用される方などにつきましては、本庁舎と議会棟の間にございます、ゆずりあい駐車場を引き続き利用していただく計画としております。
次に、3点目の仮設駐車場の管理・利用料金についてでございますが、現在の立体駐車場には、出口付近に職員が1名常駐し、駐車場内の監視・管理を行うほか、出庫時のトラブル等の対応に当たっています。また、料金については、1時間100円で上限は1,000円、市役所来庁者には1時間半まで無料としているところでございます。仮設駐車場の管理運営体制、また料金につきましては、現時点では未定でございますが、現状も踏まえた上で関係部局とも調整し、利用者が安心して安全に利用していただける体制を整えてまいりたいと考えています。新庁舎建設期間中の仮設駐車場の設置につきましては、まずは県に本市の状況を御理解いただいた上で、土地の借用について了承いただく必要があることから、引き続き県との協議・調整を進めるとともに、議会をはじめ、市民の皆様にしっかりと情報提供しながら取組を進めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
続きまして、御質問2項目め、中学校部活動の地域移行に向けた取組についての3点目、スポーツ環境の整備についてお答えいたします。
先ほど議員から御案内のありました明石公園内の旧市立図書館跡地につきましては、旧施設の撤去と新施設の整備を一体で行う方針の下、市民や公園利用者に親しまれ、明石公園の魅力をさらに高められるような利活用方法について検討を行っており、現在は本年度上半期中の利活用計画策定に向けた取組を進めているところでございます。利活用計画の策定に当たっては、できる限り市民や公園利用者の声をお聞きするため、5月から6月初旬にかけましてウェブでのアンケート調査と2度のワークショップを実施いたしました。ワークショップには小学生のお子様から高齢の方まで幅広い世代の方に御参加いただき、みんなが交流できる居場所や雨でも過ごしたり遊んだりできる場、また、スポーツや芸術、勉強などに自由に使える施設や明石公園の自然について学習できる場など、多様な意見を頂いたところでございます。今後につきましては、ワークショップ等で頂いた御意見を基に施設のコンセプトや導入機能等を整理した素案を作成し、このたびの総務常任委員会で御報告させていただく予定としており、議会報告後の7月から8月にかけて、この素案についてのパブリックコメントやワークショップといった市民参画手続を実施し、本年度上半期中に具体的な利活用計画を策定してまいりたいと考えているところでございます。
なお、整備する施設の機能につきましては、今後具体的に検討を進めていく予定としておりますが、素案の段階では、多目的な機能を備えた施設を想定しているところでございます。種目によっては、スポーツもできる施設となる可能性もございますが、土地の広さや費用面を総合的に勘案すると、議員御提案の中学校部活動の地域移行に対応できるほどの規模や機能を備えたスポーツ施設の整備は厳しいものと考えております。旧市立図書館跡地の利活用につきましては、引き続き市民や公園利用者としっかりと対話を重ね、議会と御相談させていただくとともに、公園管理者である兵庫県ともしっかりと連携しながら進めてまいりたいと考えております。また、整備に当たっては、議員御指摘のとおり、コスト面においてもイニシャルコストのみならず、ランニングコストの低減にもしっかりと注意を払いながら検討してまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(辰巳浩司) 田中教育局長。
○教育局長(田中典子)登壇 教育局長でございます。
私からは、御質問の2項目め、中学校部活動の地域移行に向けた取組についての1点目と2点目をお答えします。
まず、1点目の運営団体の体制整備の取組についてですが、本市における部活動の地域連携・地域移行を進めていくため、教育委員会、文化・スポーツ室、明石市体育協会が連携して、今月8日から剣道によるモデル事業を開始いたしました。このモデル事業は、教育委員会が明石市剣道連盟に委託して、市内2中学校に剣道連盟の指導者を派遣する派遣型と、市内全中学生を対象として、剣道連盟が主催して合同練習を行う集合型の休日部活動を学校管理下外で行うものです。モデル事業実施に当たっては、剣道連盟が指導者の確保、会場の確保、保護者への説明、参加生徒の取りまとめ、参加生徒の保険加入、練習内容の精査など、多岐にわたる実務を行っていただきました。モデル事業を実施することによって、運営方法などの課題を抽出し、他の競技にも反映できるかの検討などを行ってまいります。今後、さらに全国の実証事業の事例が紹介されていくことから、本市の実情に類似する事例を調査研究し、来年度には別の競技にも広げていけるよう取り組んでまいります。また、積極的な情報発信を行い、市民の皆様の御理解を深めていただけるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、2点目の指導者確保についてですが、スポーツ庁のガイドラインによれば、指導者の量の確保の方策として、スポーツ団体の指導者のほか、部活動指導員となっている人材の活用、退職教師、企業関係者、公認スポーツ指導者、競技・活動経験のある大学生・高校生や保護者など、様々な関係者から指導者を確保すると記載されておりますが、御指摘のとおり指導者の確保については、各自治体とも大きな課題と捉えております。このことから、本市におきましても、人材バンクを設置し公募による指導希望者の確保をするなど、人材発掘の取組が必要であると考えております。その上で、指導者としての質を保障するため、部活動の意義や学校関係者との関係構築、そして、生徒の発育・発達状況に応じた指導法を学んでいただく研修の機会を充実していく必要があると考えておりまして、他市での取組を参考に調査研究してまいります。
大学や企業との連携につきましては、例えば先ほど申し上げた研修会での講師の派遣や集合型練習会へのアスリート派遣、さらには指導者を目指す学生の人材バンクへの登録などが考えられることから、併せて研究してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、このたびのモデル事業の進捗状況や新たに生じた課題を関係部署、関係団体と逐次情報共有に努めてまいります。そして、何よりも当事者となる生徒や保護者の声を聞きながら、持続可能な子供の文化・スポーツ活動に参加する機会を保障するという共通認識の下、これからも関係部署、関係団体と連携しながら鋭意取り組んでまいりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) それでは、御答弁いただきました。順次再質問いたします。
先ほどの御答弁にありました仮設駐車場から本庁舎、アワーズホールまでのルートは、中崎分署南棟、西庁舎北側の通路、もしくは28号線沿いの歩道ルートと言われましたが、もちろん健常者だけが利用するわけではございません。私は、長きにわたり使用する仮設駐車場ですので、最短ルートである中崎分署の南側と西庁舎の北側通路をしっかりと整備し、利用者が安心して通行できるような環境を整えるべきだと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(辰巳浩司) 山口プロジェクト部長。
○プロジェクト部長(山口泰寛) プロジェクト部長でございます。
中村議員からの再度の御質問にお答えいたします。このたびの新庁舎整備に関する工事全般にわたりまして、工事期間中に市役所へ来られる方への安全対策が大変重要であることは、市としても十分認識しているところでございます。議員御質問のとおり、仮設駐車場から市役所や市民会館までは、中崎分署棟の南側、西庁舎北側ルートへの動線が最短ルートであり、新庁舎整備工事期間中は、最短ルートであるこれらの通路を通られる方が増加するであろうことから、これらのルートについてどのような整備をする必要があるのか、引き続き検討してまいりたいと考えております。
また、これから新庁舎整備に係る工事の施工者を選定してまいりますが、その施工者選定に当たっての技術審査の中でも、来庁者への利便性や安全性に関する評価項目を設けて、事業者から提案を求めることを検討するなど、工事期間中の安全対策を充実してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) これまでお伝えしたとおり、施工者と十分協議していただきまして、一番最善だというような方策、これを着実に実行していただいて、市民の方が困らないような、もちろんいろんな方が利用されますので、そのあたりをしっかりと加味した上で事業を行ってください。
続いてお伺いいたします。仮設駐車場のことなんですが、動線や舗装の修繕、そして看板設置については、新庁舎建設工事に伴う内容の一部ですから、余分な予算は使うことはないでしょう。新庁舎建設工事の予算内で行われる利用者が使用する大幅の道路を挟んだ動線となるわけですから、動線舗装、そういう所はもちろんのこと、横断歩道の設置、そういうものも出てくるかと思います。警察とも早急に協議して検討を進め、なるべく早めに着手していく必要があると考えますが、いかがでございましょうか。
○議長(辰巳浩司) 山口プロジェクト部長。
○プロジェクト部長(山口泰寛) プロジェクト部長でございます。
中村議員からの再度の御質問にお答えいたします。仮設駐車場から庁舎の敷地までの間の横断歩道の設置に関する御提案でございますが、現庁舎と東外港地区の間の南北通路につきましては、国道や県道、市道といった、いわゆる公道ではなく、兵庫県港湾課が所管する明石港東外港地区の敷地内通路である港湾道路となっているところでございます。横断歩道の設置につきましては、公道の場合、道路管理者や警察と協議を行い、了承が得られれば整備が可能となるところでございますが、公道以外の場所についての設置については原則認められず、特に警察との協議についてはハードルが高いとお聞きしているところから、まずは設置の可能性について警察にお伺いして、御相談するところから検討してまいりたいと考えております。いずれにしましても、新庁舎整備工事期間中の来庁者や市民会館利用者の安全性、利便性の確保につきましては、非常に大切なポイントであると認識しておりますので、ハード・ソフトの両面にてしっかりと検討してまいりたいと考えております。よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) 何度もお伝えしますが、長期にわたる仮設駐車場、約5年です。ですので、安全の観点から、施設の必要性、まず港湾課と道路管理者、警察への報告、協議をし、そして利用者の利便性と危険回避を第一に考えた通路というふうにしてください。
次に、部活動地域移行について再質問いたします。
スポーツ庁が出している部活動の地域連携、地域クラブ移行へのガイドラインに関する質問ですけども、地域スポーツ環境の整備に関する動向によれば、令和5年度の地域移行、スポーツクラブ活動体制整備、これは兵庫県では11市町村が既に行っております。本市の部活動は、運動部活動は12種目、文化部が1種目ございまして、まとめる運営団体がなければ前に進まないのではないかと私は思います。教育委員会丸抱えではなく、先ほども言われましたが、本市の実情に合った令和6年度モデルの事業と運営団体の設立を同時に進めなければいけないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(辰巳浩司) 田中教育局長。
○教育局長(田中典子) 教育局長でございます。
再度の御質問にお答えいたします。先ほどの御答弁でも申し上げましたように、本市のモデル事業は始まったところでございますので、まずはこのたびのモデル事業を検証することによりまして、課題を抽出した上で運営団体の在り方についても考えていくことになりますので、どうぞ御理解賜りますようお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) 既に部活動のあり方検討会や部活動との連携を考える会、これを開催していらっしゃいます。その中で様々な課題が抽出されていますので、同時に運営団体の設立に向かってしっかり議論を交えて進めていっていただきたいと思います。
次に、2点目ですけども、休日の部活動の地域移行、地域連携、そして持続可能なものとするために、指導者を確保していくという面では、やはりそれなりの謝金や手当が必要になると思います。さらには休日部活動にクラブ数の指導者が数名ずつ必ず必要になります。それなりの予算を確保していかなければならないと思います。できるだけ受益者負担なく、国の支援金や公費での運営が望ましいとは思うんですが、そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(辰巳浩司) 田中教育局長。
○教育局長(田中典子) 教育局長でございます。
再度の御質問にお答えいたします。今後、持続可能な運営を考えますと、指導者への謝金、指導者や生徒の保険料など、負担の在り方についても検討してまいりたいと考えております。御理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) 予算がないからできませんというようなことには絶対ならないように、それこそ他市の事例を参考に調査研究をしっかりしていただきまして、予算をしっかりと計上してください。やはり司令塔となる部署、組織が必要であると思いますので、モデル事業を実施しながら検討を進めていっていただきたい。また、指導者についても、有資格者が望ましいのであるならば、資格取得を助けてあげる制度が必要だと思います。これは他都市に事例がございますので、しっかりと積極的に行っていただきたい、これは御意見としてお伝えさせていただきます。
部長には、地域クラブの活動への移行に向けた取組である3点について回答をいただきましたけども、実際、職員の方は大変タイトなスケジュールの中で事業を進めていることは分かっております。ウェブアンケートやワークショップでの様々な提案、意見の中で、本市がこれから取り組んでいく、国が進める部活動の地域連携、地域移行の重要性、そして部長の答弁にもございました多目的な機能を備えた施設、旧図書館跡地を複合施設として利活用するに当たっては、コスト面においても、イニシャルコストのみならずランニングコストの低減も図りながら、本市にとってどのような機能が必要であるかをしっかり見極め、これからの本市に必要とされる環境整備にしっかりと取り組んでいただきたいことは、御意見としてお伝えします。
最後に、市長に2つお伺いしたいんです。教育局長には地域クラブ活動への移行に向けた取組について、私からの質問や再質問に対して回答をいただき、プロジェクト部長にはこれからの環境整備に取り組んでいただきたいことを御意見としてお伝えしました。本市の子供の未来のために、しっかり取組を進めていただくものと今の回答を聞き、感じております。ここで国が進める運動部活動の地域移行は、教育委員会丸抱えでなく、中核市として本市の本気を示すために、また、市民への理解を深めるためにも、運営組織を立ち上げるべきではないかと思うんですけれども、市長のお考えはどうなのか。また、できるだけ保護者負担を軽減するためにも、運動部活動の地域移行に必要な予算措置をしっかりと考えていただきたく思いますが、いかがでしょうか。市長、お答えください。
○議長(辰巳浩司) 丸谷市長。
○市長(丸谷聡子) 中村議員からの再度の御質問にお答えしたいと思います。
まずは、今年度、私、市長になってモデル事業をまず開始しましたので、見せていただきたいと思います。その結果で、どういうふうな組織をつくったり、そういう検討会をつくったりするのが、より効果的なのかということも、ちょっと考えさせていただきたいと思いますので、まずはこのモデル事業の状況を見極めさせていただきたいと思っております。
また、子供たち、先ほど教育格差の質問もありましたけれども、子供たちの家庭環境によって、こういうスポーツができる、できないというようなことがないように、市としてもしっかり考えていきたいと思っておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(辰巳浩司) 中村議員。
○議員(中村茂雄) 市長、予算のことはいかがでしょう。見極めるって言っていただきましたけども、見極めるに当たり、やはり何をするにも、今こういう事業を進めるに当たっては、予算のことがやはり重要になります。今、積極的に、はい、つけますということは言えないと思いますけども、やっぱりこれは国が進める事業でありますので、そのあたりはやはり物がないとできないこと。そして、そこに投資しなければいけないことが、やっぱり事業の中ではございます。そのあたりについていかがでしょうか。
○議長(辰巳浩司) 丸谷市長。
○市長(丸谷聡子) 財源についての中村議員からの再度の御質問です。
当然、本当に財源確保というのは、市としても様々悩ましいとこもありますし、この部活動の地域移行というのは、国がまさに進めているところですので、国にも一定、支援金とか公費でも御負担いただけるようなことも市としても発信しながら、財源についても考えていきたいと思っておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。